前回の続き

公式サイトの文句によると原点回帰と謳っていたので1stのインソムニアに近い作風になるのかと思っていた。しかし、そんな感じは全くせず、原点回帰ではなく前作DOROTHYの延長上にある。インソムニアで見られた、美しいメロディーに隠れた重苦しい重圧や切迫感に満ちた暴風雨は今作では曲にも歌詞にも全くと言ってよいほど存在しない。初のセルフプロデュースということで自由に伸び伸びやれているのだろうか。自由になったことで本人は幸せかもしれないが、音楽的には過去の長所のいくつかが失われたことは確かだ。

曲によって歌い方も大きく変えていて、初期の声をぶつけてくるような歌唱ではなく随分とおとなしい。声が全体的に枯れ気味になっているが個人的にはブルースが感じられて嫌いではない。ただし、(An Fhideag Airgidを除いて)声の響きに奥行きが無くなってしまったように思う。


シングルがアルバム先行の1枚しか無かったのは良い方向に作用していて、これが前半の流れの良さに繋がっているのだと思う。それだけに終盤の流れ破壊が痛い。前作から1年半という意外なブランクの短さも一因なのだろうか。あの格好とNEW AGE STRANGERといい、もしかして本人はそういう方向に行きたいと思っているのかもしれないがそれはちょっと勘弁。

ただし余り過去を振り返りすぎも良くない。原点回帰と謳っていたので初期に近くなるのかと思ってしまったが、そもそも昔に戻れるとも思わないし、戻って欲しいとも(強くは)思わない。自分の生命を削っていくような初期の音楽性では20台前半の若いうちでしか出来ず、あれで続けて行けるわけがないのだ。もしもあの路線のままだったら途中で潰れてしまっただろうし、実際に過去に潰れて休業している。

今の鬼束は大きな岐路に立っているのかもしれない。過去の路線と異なる新しい鬼束の道は今作では「An Fhideag Airgid」や「琥珀の雪」に現れていると思う。正確には前作の「蛍」からか。初期の鬼束の曲から受けるイメージは『洋』だった。曲を聴いてクラシックの素養があるクリスチャンだと思っていたくらいだ。しかし「蛍」や「琥珀の雪」には明らかに『和』のテイストを感じる。歌詞の面でも、重苦しく支離滅裂でありながら何故か胸を抉る初期の作風から代わって、ストーリーを感じさせる新たな面を見せている。

今作は期待に応えてくれた面と失望させられた面と両方が入り混じった。売り上げも大きく落とし下手すると活動がままならなく恐れもあるが、今後も注目していきたい。
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タグ:鬼束ちひろ 

公式サイトによると「まさに“原点回帰”とも言える、1年半ぶり6枚目のオリジナルアルバム。妖しくも美しい彼女だけの世界がここに。」たびたび休業しているから寡作のイメージがあったがもう6作目なのね。

鬼束ちひろ / 剣と楓


先行シングルであり1曲目の青い鳥は今作の方向性を印象付けている。鬼束と言えば恐らくピアノのイメージが強いと思う。前作DOROTHYでもピアノの比重は下がったが、今回ではよりギターが主張し、なおかつ中南米の香りが漂う。小鳥というよりは青いコンドルのイメージ。
夢かもしれないEVER AFTERIRISは意外にも爽やかな流れであれれ?と戸惑ったがアルバムの序盤としては悪くない。
鬼束らしさを感じさせる中盤の僕を忘れないでからは一転し静かなパートに。なお、初期の香りを感じるのはこの曲だけだ。今作で特に美しい響きを見せるAn Fhideag Airgidどうやらゲール語のスコットランド民謡らしい。歌詞はさっぱり分からないが一体どんなことを歌っているのだろうか。民謡を入れてくるとは驚きだったが、鬼束の歌唱の響かせ方が素晴らしい。
SUNNY ROSEはDVDのNINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERSにも収録されているが、ピアノ一本のアレンジから中南米民謡調にと大幅改造されている。この青い鳥とこの曲とでかなり印象を決定づけている。

ところがここからが問題。様々な曲調を織り交ぜながらもここまで渇いたセピア色で統一されていた流れが、ネオンに彩られたNEW AGE STRANGERCANDY GIRLでぶったぎられてしまう。DOROTHYのSTEAL THIS HEARTのように1曲だけ浮いてるとかそんな次元じゃなく、終盤の流れを完全に破壊している。その壊れた流れの中で罪の向こう 銀の幕からはあからさまな締めに入っているため、終盤の盛り上がりどころを見逃して迎えた連続ドラマの最終回のような唐突さを感じてしまう。

迎えた最終曲の琥珀の雪は蛍の系統を汲んだ和風の静かな曲。微かにeveryhomeの名残も見える気がする。雪降る道を手に息を吹きかけながら一人歩くような、鬼束の新たな可能性を感じる良い曲だ。曲の終盤で「春になったら   まだ先のこと」と一旦区切って言いかけたことを止めるような場面があるのが印象深い。最後にこの曲があって本当に良かった。

剣と楓剣と楓
(2011/04/20)
鬼束ちひろ

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1. 青い鳥
2. 夢かも知れない
3. EVER AFTER
4. IRIS
5. 僕を忘れないで
6. An Fhideag Airgid
7. SUNNY ROSE
8. NEW AGE STRANGER
9. CANDY GIRL
10. 罪の向こう 銀の幕
11. WANNA BE A HAPPY WARRIOR
12. 琥珀の雪

なんだか考えさせられることが多かったので続く・・・

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タグ:鬼束ちひろ CDレビュー 

アメリカ本国では20年前に1度だけ全米ナンバーワンヒット出した一発屋扱い、でも日本ではなぜか未だに武道館埋められるほど大人気、そんな業界屈指のバカテクバンドMr.Bigの追加公演、ツアー本編とは異なるスペシャルライブを観に東京ドームシティホールへ行って来ました。
ここってちょっと前までJCBホールって言わなかったっけ?と思ったらこの春から改名されたんだって。

行くかどうか迷った末直前にチケット購入、前日に発券して見たらアラ嬉しい、1Fバルコニー1列目ですってよ!武道館級のアーティストをこんな直前なのにこんな良席で見られるなんてと喜び勇んで会場入りしたら・・・ここ3Fじゃねーか!このホールは地下にあるので1階が最上階なのでした。
ちょっぴりガックリしながらも席に着くと、これが十分良席じゃないかい。3000人規模の会場の実質3階席にしてはステージから近い!見やすい!そしてこの会場の雰囲気もいいね。ホールと名乗っているけれどアリーナ席は固定椅子ではなさそうでライブハウスに近い形態。ただ3F最前列は柵が低い(座った時の目の高さに合わせてるから仕方ないが)うえに通路が狭くて立つとちょっと怖い。うん、座って観ようか(ヘタレ)。
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タグ:Mr.Big ライブレポ 

レポは後日書くとして・・・ビリー最高!
50%くらいの時間ビリー見て過ごした。
2009年の再結成ツアーよりも良かったね。

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タグ:Mr.Big 

一時は決定かと報じられていたVelvet Revolverの新ボーカルはコリィ・テイラーではなく、まだ決まっていないそうだ。

ヴェルヴェット・リヴォルヴァー「新シンガーは、コリィ・テイラーではない」


ダフとマットは気に入っているようなコメントを出していたので、スラッシュが難色を示したということなのだろうかね。もちろん納得のいく人を選んで欲しいという気持ちはあるが、誰にしろアクセルの存在を払拭することなんて出来っこないんだから、早めに決めてライブを通して馴染んでいくようにした方がいいんじゃないのかね?

ところがスラッシュは2012年にもう1枚アルバム出してツアーやって、そのあとVRをやるつもりなので2年は空くのだという。まさかズルズルと伸びて次作まで17年とかないだろうな・・・。

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タグ:VelvetRevolver Slash GunsNRoses 

行くかどうか迷っていたMr.BIGのライブに行くことにした。元々は行くつもりだったんだけど、震災後はHR/HM聴く気になれなくて今回は見送ろうかと思っていた。ところが、追加公演はアコースティックセット中心らしい。こりゃ~行くべきだろうと。

Mr.BIGといえばBig In Japanの代表みたいな扱いをされ、ポップでキャッチーな音楽性からHR/HMファンからは評価が低い気がするが、俺は好きなんだ。分かりやすいし演奏は抜群に上手いし洋楽初心者にも入りやすいしね。
2009年の再結成ツアーは武道館チケットが瞬殺され、ちょっと遠い横浜まで観に行ったんだけど、その時は体調を崩していて100%楽しめなかった。今回は万全で臨みたい。

なお、今回のツアーでは仙台公演は中止になったものの盛岡は決行している。洋楽アーティストが東北でライブするのは震災後初らしい。

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タグ:Mr.Big 

Garnet Crowの2011年最初のリリースが発表されました。
6/29にライブDVD2作とシングルCD1作です。

(ライブDVD)livescope 2009 ~夜明けのSoul~
(ライブDVD)livescope 2010+ ~welcome to the parallel universe!~
(シングルCD)Smiley Nation

parallel universeのDVDは分かるよ。昨年末の国際フォーラムで撮影してたしね。でもなんで2009年ツアーのが今発売されるの?だって去年ベストツアーのDVDとっくに出てるじゃないかい。なぜわざわざ遡って発売するのだろうか?


さて、ここで過去のDVDの値段を見てみましょう。

Special live in 仁和寺
\3990

Are You Ready To Lock On?!~livescope at the JCB Hall
\4500

GARNET CROW livescope 2010~THE BEST TOUR
\4800


で今回発売されるDVDはいずれも
\5250 (※1)


高くなってんじゃねーか!
レーベル(GIZA Studio)でナンバーワンになってしまったので稼がなきゃならないのかもしれないけど、くれぐれも売れ線には走らないで欲しいね。

ビーイング全体でも3位なんだろうけど、この売り上げ規模で3位って相当ヤバイ気がする気がするんだけど大丈夫なんだろうか?


※1 DVDはAmazonでは26%OFFで予約受付中です

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タグ:GarnetCrow 

トム・クルーズが次回作でロックスター役をやるそうで、ボーカルトレーニングを積んでいるんだとか。で、その先生がなんとアクセル・ローズ。今年はまだライブやってないみたいだがこんな事してたのか。

GN'Rアクセル・ローズが、トム・クルーズのヴォーカルトレーナー!映画『ロック・オブ・エイジズ』


暴君アクセルが人にものを教えるなんてそんな事があるのか。毎回大遅刻して何かの拍子に怒って途中で帰っちゃったりとかでトム側は気苦労が絶えなさそうだな。そんなことするくらいだったらいっそアクセルが主演した方が早かったりして(※完成まで17年かかります)。



数ヵ月後、そこには撮影に毎回2時間遅刻するようになったトム・クルーズが・・・なんてことになりそう。

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タグ:GunsNRoses 

先日鬼束ちひろの公式サイトでメールニュース配信登録したが何も来ないと書きましたが、どうやらGMailの迷惑メールフィルタに引っ掛かっていたようです。GMailにも排除されるなんてさすがロックですね。迷惑メールフィルタの設定を変更したら無事にメールニュースが届きました。それによるとファンへの感謝企画が行われるそうです。

鬼束ちひろ談「ファンレター送ってね!返事書くよ!」

だそうです。
いったいどんな返事が届くのでしょうか。誰かファンレターを送ってみて貰えないでしょうか。え?僕ですか?どんな返事が届くか恐ろしくてそんな勇気ありません。下手したらトラウマになりそうです。というか、鬼束がファンに返事書くなんて想像もできないんですけど。


今日はそんな鬼束ちひろの新譜「剣と楓」を買ってきました。
聴く前に最近のニュースをチェックすると、なんとテレビ朝日「やじうまテレビ!」に出ていたそうです。その画像を入手することに成功しました。

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タグ:鬼束ちひろ 

2011.04.19

かぞえうた

ミスチルの新曲かぞえうた。収益が東日本大震災の義捐金に寄付されるという配信限定のこの曲をiTunesで買った。
当初は買うつもりではなかった。元々(ミスチルに限らず)シングルは殆ど買わない派であり、また音質やDRM周り、加えてiTunes必須な点などの不自由さを敬遠していたのだ。それを一転させ購入へ向かわせたのは寄付されるということもあるが、やはり先週の長野でのライブで生で聞いたことが大きい。曲の出来はミスチルの中ではせいぜい並というところで特に優れたものではない。しかしこの曲は特別な1曲になるだろうと思った。



目の前が真っ暗になる日がいつか皆にも、
僕たちにも来るかもしれない。
そんなときに今日この日の思い出が
少しでも力になってくれたら


音質が悪く、本当に急遽作ったんだなあと思いながら、長野のMCでこんなことを言っていたのを思い出した。

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タグ:Mr.Children