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Garnet Crow / Terminus

TerminusTerminus
(2013/03/20)
GARNET CROW

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いよいよ大阪にて解散ライブを迎えるGarnet Crowの10枚目にして最後のアルバム。解散の真相は明確にされていないものの、活動が安泰と言える十分な売り上げを持っているとは言えず、また所属レーベルに他に売り上げの柱となる者がいないという経営的な事情が無関係ではない筈だ。

一方でボーカルと作曲を努める中村由利が解散発表の場で言い、またその後に伝わり聞いた「全て出し切った」というのもまた偽らざる本音なのだろう。

恐らく多くの、特に古参ファン程痛切に感じているであろう、中村由利の隠し切れない作曲能力の衰え。それは30代半ばという感性の陰り、そして何より13年で160曲以上を生み出してきた異様なハイペースの代償だろう。

それは今作も例外ではなく、先行公開された海をゆく獅子は素晴らしかったが、他の曲はチラチラと過去の曲の面影が垣間見え、初期のアルバムに見られた瑞々しい研ぎ澄まされた感性は残念ながら見られない。

では今作は限界を迎えた出涸らしの駄作なのか?
いや、そうではない。Garnet Crowは最後の輝きを見せてくれたのだ。



今までと違うとまず感じたのはtrade。これまでもしばしばバンドサウンド風のアレンジを施された曲はあったものの概して音がペラく決して成功しているとは言い難かった。ところがここでは低音が強調され厚みを持って立体的に響き、大きな弱点であったリズム隊の貧弱さが解消されている。打ち込みでありながらステージでメンバーが演奏している風景が浮かんでくるよう。(もちろん生音ならばさらに良かった)

ここ数年不必要なまでに前に出がちだった岡本仁志のギターはアンサンブルを重視したプレイに徹し、以降も強引なソロはなくメンバーからバトンを託されるような形で自然に入ってくる。ここで欲しいというタイミングでピアノやシンセが入ってくる古井弘人の采配も光る。そして憂いを秘めながらも凛とした意思を見せるAzuki七の歌詞。これまでより生々しい音使いのミックスも一役買い、初めて聴いたときには解散などとは思わず「新境地!」と思ったものだ。

構成も文句ない。中盤にある恒例のアニソン風曲Life goes on!も解散後のメンバーの進路を表しているようだし、なにより海をゆく獅子からcloserの後半4曲が実に鮮やかにバンドの終焉へと着地させている。ここでの別れをテーマにした曲群の歌詞の流れは秀逸で、特にこのフレーズは印象的だ。

もしも叶うならひとつ願いましょう
あなたのいないこの寂しさに負けぬ愚かな心を

(鏡にみた夢)

Azukiにとっては別れの寂しさに耐えることも立ち直ることも愚かなことなのだろうか。明るく元気に前向きになることばかりが良い事ではないのだと。そして願いは叶わず、愚かにもいずれ立ち直ってしまうことも知った上での願いなのだ。


初期のアルバムを聴くと、作詞・作曲を担う二つの迸る才能を中心に、職業編曲家の古井の手を借り、いてもいなくてもどっちでもいいようなサポートミュージシャン岡本という、あくまで中村・Azukiの二人を核とした、よく言えば役割分担の明確な、悪く言えば固定メンバーである必要のないグループという印象だった。先日のライブで岡本が中村本人に会う前にデモテープで声を聴いていたと語っていた点からも、会社主導で集められ成立したのだろう。
だが今作は分業というこれまでのスタイルを踏襲しつつもメンバー間のパワーバランスの均衡がとれ、同じメンバーで続けてきた時間の重みと互いへの敬意が感じられるものになった。これらバンドとしての成長と成熟が中村の衰えを見事にカバーしている。

恐らくは最高傑作とまでは言えない。衰えも見える。しかし代わりにメンバーの絆を手に入れた。Garnet Crowは13年をかけて遂にバンドになったのだ。


1. Nostalgia
2. trade
3. Maizy
4. 白い空
5. Life goes on!
6. P.S GIRL
7. 海をゆく獅子
8. 鏡にみた夢
9. The Someone's Tale
10. closer
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