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年末より偉大なロックミュージシャンの訃報が続きました。レミー・キルミスター、デビッド・ボウイ、グレン・フライ、キース・エマーソン・・・。彼らに安らかな眠りが訪れ、残された音楽が輝き続けることを願っております。

かつてロックの世界では27歳のジンクスと呼ばれていたものがありました。ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、カート・コバーン、近年ではエイミー・ワインハウスらがいずれも27歳にてその生涯を閉じたことにより、偉大なロックミュージシャンは27歳で死ぬと言われたのです。コバーンの母は彼らを「愚か者クラブ」と呼びました。

彼らの死はいずれも肉体の死でしたが、ミュージシャンの場合はもう一つ、精神の死があります。自らが歩んできた足跡、生み出した音楽、支えてきたファンを粗末にし目を背け裏切る、その時ミュージシャンは死ぬのです。

そしてこの日本にもそのような道を自ら選んでしまった者がいました。その名は・・・



そうです。鬼束ちひろです。



DVD化もされた渋谷オーチャードホール、ROCK IN JAPAN、これらのステージで圧倒的なパフォーマンスを見せた鬼束ちひろはこの時27歳。その後はアルバム『DOROTHY』や幾つかの佳作を残すものの、ステージ上ではガラガラ声の惨劇を繰り返し、化粧やtwitterなど場外での話題ばかりを振り撒いていました。いわば鬼束ちひろは27歳の時点で一度死んだのです。

その音楽に魅了されていた者達はそんな鬼束ちひろの変化を前にし、ある者は見切りをつけ離れ、ある者は復活を信じ待ち、またある者は失望を無理矢理笑いへと転化しブログのネタとしていました。そのいずれもが、どのような答えを出すにしろ、鬼束ちひろには自らの音楽と真摯に向き合うことを望んでいたことでしょう。

そんな中、日本橋は三井ホール、私の職場から僅か徒歩10分余のこの地にて、2年ぶりのライブが行われたのです。



ステージにはグランドピアノとマイクを置くスタンドが一つあるのみ。そのピアノを弾くのは鬼束ちひろを長年支え続けてきた富樫春生。富樫のピアノソロに続き入場した白いドレスに身を包んだ鬼束ちひろ。静かなピアノと共に始まったのはあの月光

その声を聴いた時はっきりと分かりました。長い長いトンネルを抜けたことを、待ち望んだ時が訪れたことを。

声は出ているものの低音は厳しく、やや一本調子気味でもあります。全体的に速めのテンポの伴奏に乗り切れずリズムを崩してしまう箇所も見られます。それでも緊張した面持ちと屈んで歌う特徴的な歌唱法から生まれる、ハスキーながらも澄みきった、独特の揺らめいた歌声はまさに鬼束ちひろです。先日のUSTREAMでも復活の片鱗を見せてくれましたが、それをより確かなものとしていました。ここ数年の惨状からよくぞここまで戻してくれたものです。

セットリストは先日のUSTREAMに茨の海MAGICAL WORLDSign嵐が丘を加えたもの。月光に照らされ流星群が降り注ぎ、陽炎が揺らめき、惑星の森が舞う、今の鬼束ちひろのベストといえる選曲。

かつて私は鬼束ちひろの声を聴いて激しく揺さぶられ胸を締め付けられる思いがしました。この日は荒涼とした世界にありながらも、不器用な温かさを感じました。

在りし日の武道館、オーチャードホールで画面越しでも伝わった有無を言わせず何者をも寄せ付けない鬼気迫る迫力はありませんでした。もう腐敗した世界に堕とされたGod's Childではないのかもしれません。代わってそこにあったのは、長い遠回りの末に今一度自分の音楽に向き合わんとする一人の人間の決意でした。

この日のステージには紛れもなく私達が愛したあの音楽、それを紡いだあの声、そして新たな一歩を踏み出したあの人がいました。その名は・・・



そうです。鬼束ちひろです。


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タグ:ライブレポ 鬼束ちひろ 

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